オンデマンド筋注鎮痛：ペチジン、ブプレノルフィン、モルヒネ、およびメプタジノールの二重盲検対照試験

著者: HarmerM, RosenM, SlatteryP J, VickersM D

原題: Intramuscular on demand analgesia: double blind controlled trial of pethidine, buprenorphine, morphine, and meptazinol.

概要

カーディフ・パリアターを用いたオンデマンド筋肉内鎮痛システムを、胆嚢摘出術後40人の患者で試験しました。ほとんどの患者は、静脈内鎮痛法と同様に、良好な痛み軽減を達成しました。ブプレノルフィンは、最も持続時間の長い鎮痛効果と最も低い痛みスコアをもたらしました。このシステムは、術後痛を管理するためのシンプルで効果的な方法です。

論文詳細　

原文の要約 :

An on demand intramuscular analgesic system using the Cardiff Palliator was tested. Forty consenting patients were studied after cholecystectomy in a double blind trial using increments of buprenorphine (0.15 mg), meptazinol (50 mg), morphine (5 mg), and pethidine (50 mg). Most patients attained goo...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

痛みを和らげる注射薬の効果比較

手術後の痛みを和らげる注射薬の効果を比較した研究です。研究では、ペチジン、ブプレノルフィン、モルヒネ、メプタジノールの4種類の薬の効果を比較しました。40人の患者を対象とした二重盲検試験で、これらの薬をそれぞれ投与し、痛みの軽減効果を評価しました。その結果、すべての薬で痛みは軽減されましたが、ブプレノルフィンが最も効果が高く、痛みが長く続きました。また、ブプレノルフィンは他の薬に比べてめまいの副作用も少なかったです。

ブプレノルフィンは効果が長く続く注射薬

ブプレノルフィンは、他の薬に比べて痛みが長く続いたことから、手術後の痛みの管理に有効であると考えられます。この研究では、ブプレノルフィンが痛みを和らげるだけでなく、めまいの副作用も少ないことが明らかになりました。

痛みを和らげる注射薬を選ぶ際に考慮すべきこと

手術後の痛みは、患者にとって大きな苦痛となります。痛みを和らげる注射薬は、様々な種類があり、効果や副作用もそれぞれ異なります。そのため、患者は医師と相談し、自分の状態に合った薬を選ぶことが重要です。

ラクダ博士の結論

ラクダ博士も砂漠を歩く旅の途中で、痛い思いをしたことがあります。砂漠の真ん中で足が痛くなってしまった時、旅の仲間が持っていた薬で痛みを和らげてくれました。その時の薬は、まさにブプレノルフィンみたいだったのかな？と考えると、この研究結果がより身近に感じられます。色々な薬がある中で、ブプレノルフィンは痛みを和らげてくれるだけでなく、副作用も少ないので、手術後の痛みを和らげる薬としておすすめですね！