新生児におけるメズロシリンの臨床評価

著者: AyoubE, ChiuT, FakhreddineF

原題: Clinical evaluation of mezlocillin in neonates.

概要

新生児におけるグラム陰性菌感染症の治療にメゾシリンが有効であることが判明した。静脈内または筋肉内投与による75mg/kgの単回投与は、敗血症の治療に有効であった。この薬剤は耐容性が良好で、有意な局所または全身的な副作用はみられなかった。

論文詳細　

原文の要約 :

Single-dose pharmacokinetic studies were performed in 64 infants, ranging in age from less than 1 day to 6 days, after intravenous infusion or intramuscular injection of approximately 75 mg/kg of mezlocillin. Mean serum concentrations at one hour were 107 micrograms/ml and 82.5 micrograms/ml for neo...掲載元で要旨全文を確認する

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新生児におけるメズロシリンの臨床評価

単回投与薬物動態研究は、出生後1日から6日までの64人の乳児で、約75mg/kgのメズロシリンを静脈内注入または筋肉内注射した後に行われました。1時間後の平均血清濃度は、出生後1日以下の新生児では107μg/ml、出生後6日以上の新生児では82.5μg/mlでした。血清クリアランスは3.0〜6.4時間でした。研究データに基づいて、メズロシリンは、グラム陰性細菌感染症の新生児に、出生後最初の1週間は、75mg/kgを単回投与で、30分間の静脈内注入または筋肉内注射で、12時間ごとに投与することをお勧めします。メズロシリン単独またはペニシリンとの併用は、敗血症が疑われる165人の新生児の治療に使用されました。病原体が分離された27人の新生児のうち18人からグラム陰性菌が検出されました。この18株のうち3株、クレブシエラ・オキシトカ、アシネトバクター・アニトラタム、ヘモフィルス・インフルエンザは、in vitroでメズロシリンに対して耐性を示しました。評価基準を満たした27人の患者のうち24人が、細菌学的および臨床的治癒を達成しました。複数回投与後の髄液透過率は、血清レベルの18％から45％でした。有意な局所または全身の副作用は見られませんでした。結果は、メズロシリンがグラム陰性細菌感染症の治療に有効なウレイドペニシリンであることを示しています。

メズロシリンは新生児の治療に有効？

本研究では、新生児におけるメズロシリンの薬物動態と有効性を評価しました。その結果、メズロシリンは新生児のグラム陰性細菌感染症に有効であることが示されました。メズロシリンは、出生後最初の1週間は、75mg/kgを単回投与で、30分間の静脈内注入または筋肉内注射で、12時間ごとに投与することをお勧めします。

新生児の感染症には注意が必要

新生児は、免疫システムが未発達なため、感染症にかかりやすいです。新生児に感染症の症状が見られる場合は、すぐに医療機関を受診してください。メズロシリンは、新生児のグラム陰性細菌感染症に有効な治療薬ですが、すべての感染症に有効とは限りません。新生児の感染症の治療には、原因となる病原菌を特定することが重要です。