新生児の治療におけるセフロキシム

著者: HurleyR, MulhallA, de LouvoisJ

原題: Cefuroxime in the treatment of neonates.

概要

セフロキシムは、広域スペクトルセファロスポリンであり、疑わしいまたは証明された感染症の28人の新生児の治療において安全で効果的であることがわかった。この薬剤はよく耐容され、血中濃度は良好であった。

論文詳細　

原文の要約 :

The new broad spectrum cephalosporin, cefuroxime, was used to treat 28 neonates with suspected or proved infection. All of them had had complications at birth or in early neonatal life which were known to predispose to infection. The treatment regimen consisted of intramuscular or intravenous cefuro...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

新生児におけるセフロキシムの治療

新しい広域スペクトルセファロスポリンであるセフロキシムは、感染が疑われるまたは確認された28人の新生児を治療するために使用されました。それらのすべては、出生時または新生児早期に合併症を患っており、感染を起こしやすいことが知られていました。治療レジメンは、筋肉内または静脈内セフロキシム（50 mg / kg、1日2回）を5日間行いました。以前は、このような乳児は、ペニシリンまたはアンプシリンと一緒にゲンタマイシンを投与されていました。7人（25％）から病原性または潜在的に病原性の細菌が分離されました。これらのすべての生物はセフロキシムに感受性がありました。髄膜炎を患った乳児はいませんでしたが、2人の血培養が陽性になりました。治療開始後5日目に27人の乳児で有意な臨床的改善が見られ、全員が退院時に健康でした。セフロキシム治療の前、中、後に血清尿素、総タンパク質、アルブミン、およびアラニンアミノトランスフェラーゼのレベルを推定しました。セフロキシムに起因する変化は観察されず、ヘモグロビン、パックドセルボリューム、または総白血球数の変化も観察されませんでした。臨床的な副作用は観察されませんでした。セフロキシムを194サンプルの血清で測定しました。筋肉内注射後の平均ピークレベル（42.7 mg / l）は0.8時間で到達し、平均トラフレベルは10.5 mg / lでした。4日未満の乳児におけるセフロキシムの平均半減期は5.8時間でした。8日以上の4人の乳児では、1.6〜3.8時間でした。半減期は出生体重と関連していませんでした。セフロキシムは、感染が疑われるまたは確認された新生児の治療のための安全で、耐容性が高く、吸収の早い薬剤であり、アミノグリコシドの使用が明確に示されていない場合、ゲンタマイシンの有用な代替手段となります。

セフロキシムは新生児の治療に有効？

本研究は、セフロキシムが、新生児における感染症の治療に有効で安全な薬剤であることを示唆しています。セフロキシムは、従来の治療法と比較して、臨床的な改善が早く、副作用も少ないことが示されました。セフロキシムは、新生児における感染症の治療のための有効な選択肢となり得る可能性があります。

ラクダ博士の解説

砂漠の旅では、体調管理が大切です。新生児は、砂漠の旅に出るようなものです。セフロキシムは、この旅の安全を確保するための、頼りになるパートナーと言えるでしょう。本研究は、セフロキシムが、新生児における感染症の治療に有効で安全な薬剤であることを示唆しています。しかし、セフロキシムの効果は、個々の新生児の状況によって異なるため、医師と相談し、適切な治療法を選択することが重要です。