昼夜におけるペンタゾシンの投与時の分布と臨床的副作用

著者: BykadiG, HoffmannK A, LückerP W, NormanE J, RindtW, RitschelW A

原題: Disposition and clinical side effects of pentazocine when administered during day and night.

概要

ペンタゾシンの薬物動態は、概日リズムによって有意に影響されないようです。しかし、薬物の臨床効果は、1回目の投与後の方が2回目の投与後よりも顕著です。

論文詳細　

原文の要約 :

The question of possible circadian rhythm upon administration of 6,11-dimethyl-2,6-methano-3-(3-methyl-2-butenyl)-1,2,3,4,5,6-hexahydro-3- benzazocin-8-ol (pentazocine, Talwin) (which was found to exist in beagle dogs) was studied in eight healthy, male volunteers. Six of the subjects resided in the...掲載元で要旨全文を確認する

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体内時計と薬の効果の関係

薬の効果は、時間帯によって異なる場合があります。例えば、睡眠薬は、夜に服用すると効果が高く、昼間に服用すると効果が低い場合があります。これは、体内時計が薬の代謝に影響を与えるためと考えられています。この研究では、ペンタゾシンという鎮痛剤を、午前と午後で服用した場合に、体内時計が薬の効果に影響を与えるのかを調べました。

体内時計は薬の効き方に影響を与えない？

研究の結果、ペンタゾシンの効果は、午前と午後でほとんど差がありませんでした。ただし、ヨーロッパから来た2人の参加者では、薬の体内分布に差が見られました。これは、時差ぼけの影響の可能性があります。今回の研究では、参加者の数が少なく、断定的な結論は難しいですが、体内時計が薬の効き方に影響を与える可能性は示唆されています。

薬の効果は時間帯だけでなく、服用回数にも影響する

興味深いことに、ペンタゾシンの効果は、1回目の服用後の方が、2回目の服用後よりも強いことが分かりました。これは、薬の蓄積効果によるものと考えられます。薬の効果は、時間帯だけでなく、服用回数にも影響を受けることを覚えておきましょう。砂漠の旅では、日中の強い日差しを避けるように、薬の服用も適切な時間帯で行うことが大切です。