ラットにおけるテトラベナジン誘発性脳モノアミンの枯渇に対する三環系抗うつ薬の影響。1. ノルエピネフリン

著者: TondaK, YoshizakiT

原題: Effects of tricyclic antidepressants on tetrabenazine-induced depletion of brain monoamines in rats. 1. Norepinephrine.

概要

三環系抗うつ剤は、ラットにおけるテトラベナジン（TB）誘発性脳ノルエピネフリン（NE）枯渇を増強することが判明した。この増強は、シナプス間隙からのNE再取り込みの阻害によるものと考えられる。デスメチルイミプラミン（DMI）もレセルピン（RES）誘発性NE枯渇を抑制し、TB誘発性枯渇に対する特異的な効果を示唆した。

論文詳細　

原文の要約 :

We studied the effects of tricyclic antidepressants on the tetrabenazine (TB)-induced depletion of brain norepinephrine (NE) using rats. The test drugs were generally administered orally 3 hr before and 2 mg/kg of TB or reserpine (RES) administered subcutaneously 2 hr before sacrifice. The TB-induce...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

三環系抗うつ薬とテトラベナジン誘発脳モノアミン枯渇

本研究では、ラットを用いて、テトラベナジン（TB）誘発脳ノルエピネフリン（NE）枯渇に対する三環系抗うつ薬の影響を調べました。試験薬は通常、TBまたはレセルピン（RES）を皮下投与する2時間前に経口投与されました。TB誘発NE枯渇は、デスメチルイミプラミン（DMI、25〜100 mg / kg）、イミプラミン（IM、25〜100 mg / kg）、クロミプラミン（100 mg / kg）、マプロチリン（50 mg / kg）、アミトリプチリン（50〜100 mg / kg）、クロルプロマジン（CPZ、5〜20 mg / kg i.p.）、およびアンフェタミン硫酸塩（10 mg / kg）の前処理によって増強されました。

三環系抗うつ薬の効果

DMIは、TB投与後0.5時間で、TB誘発NE枯渇を部分的に抑制しました。RES誘発NE枯渇は、アンフェタミンを除いて、これらの薬剤によって増強されませんでした。代わりに、DMI、IM、およびCPZはそれを抑制しました。DMIは、ヨヒンビン（2 mg / kg）誘発減少も増強しました。脳NE含有量は、TB投与後2時間で回復傾向を示しましたが、TB投与後0.5時間またはRES投与後2時間で、未処理のラットでは最小レベルに近づきました。パルギリン前処理ラットでは、TBは脳NEの減少とノルメタネフリンの増加をもたらしましたが、RESの作用は、2時間まではTBよりも弱かったです。これらの結果は、三環系抗うつ薬によるTB誘発脳NE枯渇の増強は、シナプス間隙からのNEの再取り込みの阻害を反映していることを示唆しています。

脳内の神経伝達物質のバランス

脳内の神経伝達物質のバランスは、私たちの精神状態や行動に重要な影響を与えています。今回の研究では、三環系抗うつ薬が、脳内の神経伝達物質のバランスに影響を与える可能性が示されました。三環系抗うつ薬を使用する際には、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れる可能性があることを理解しておく必要があります。不安や不眠などの症状が出現した場合は、医師に相談してください。

ラクダ博士の結論

ラクダ博士も、砂漠の旅で、精神的なストレスを感じることがあります。三環系抗うつ薬は、砂漠の厳しい環境でも、精神的なバランスを保つのに役立つ薬剤です。しかし、神経伝達物質のバランスが乱れる可能性があるため、医師の指導のもとで使用することが大切です。砂漠の旅は、常に危険と隣り合わせです。精神的なバランスを保ち、安全な旅を楽しんでください！