強迫性儀式に対するクロミプラミンと暴露療法：II. 血漿レベル、副作用、および転帰

著者: LuscombeD K, MarksI M, MawsonD, SternR S

原題: Clomipramine and exposure for compulsive rituals: II. Plasma levels, side effects and outcome.

概要

強迫性障害に対するクロミプラミン治療は、特定の範囲の血漿レベルで最も効果的でした。

論文詳細　

原文の要約 :

Forty obsessive-compulsive ritualizers received nightly placebo or clomipramine up to 225 mgs nocte for 8 months, and received behavioural treatment (exposure to vivo) from weeks 4 to 10. Plasma concentrations of clomipramine and its primary metabolite N-desmethylclomipramine steadily increased over...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

強迫性儀式に対するクロミプラミンと暴露療法：II. プラズマレベル、副作用、および転帰

精神医学の分野では、強迫性障害（OCD）の治療に、薬物療法と行動療法が用いられています。本研究では、強迫性儀式を行う40人の患者さんを対象に、クロミプラミンとプラセボを比較し、暴露療法との併用による効果を検討しました。

クロミプラミンと暴露療法の効果

この研究では、40人の強迫性儀式を行う患者さんに、8か月間、夜間にプラセボまたはクロミプラミン（最大225mg）を投与し、4～10週目に行動療法（暴露療法）を実施しました。クロミプラミンとその主要代謝物であるN-デスメチルクロミプラミンのプラズマ濃度は、治療開始後最初の4週間で徐々に増加し、その後は比較的安定しました。プラズマレベルは、用量および転帰と有意な相関関係がありましたが、副作用とは相関関係がありませんでした。クロミプラミンレベルが100～250ng/ml、N-デスメチルクロミプラミンレベルが230～550ng/mlの患者さんは、これらの範囲外の患者さんと比べて、有意に改善しました。これは、クロミプラミンとその主要代謝物には、治療効果のある範囲があることを示唆しています。

健康への影響と生活への応用

強迫性障害は、日常生活に支障をきたすほどの強迫観念や強迫行為に悩まされる病気です。クロミプラミンは、強迫性障害の治療に有効な薬物ですが、副作用が起こる可能性があります。暴露療法は、患者さんを恐怖の対象に徐々に近づけることで、恐怖心を克服する治療法です。強迫性障害の治療は、薬物療法と行動療法を組み合わせることで、効果的に行うことができます。砂漠のラクダも、厳しい環境の中で、様々な恐怖に立ち向かってきました。強迫性障害も、ラクダが恐怖に立ち向かうように、克服することができる病気です。

ラクダ博士の結論

この研究は、クロミプラミンと暴露療法を組み合わせることで、強迫性儀式を行う患者さんの症状が改善することを示唆しており、今後の研究が期待されます。強迫性障害は、早期治療が重要です。強迫性障害に悩んでいる方は、医師に相談し、適切な治療を受けてください。砂漠のラクダも、厳しい環境の中で、様々な恐怖に立ち向かってきました。強迫性障害も、ラクダが恐怖に立ち向かうように、克服することができる病気です。