うつ病の治療における2つの認知療法のモダリティ（個別療法と夫婦療法）の比較

著者: Bar-elZ, ElizurA, ShorH, SirotaP, TeichmanY

原題: A comparison of two modalities of cognitive therapy (individual and marital) in treating depression.

概要

大規模な研究（NIMHうつ病治療共同研究プログラム）では、認知療法と対人療法が、うつ病の治療において同等に効果的であることがわかった。対人療法は、より重度のうつ病の患者では、わずかに成功率が高かった。

論文詳細　

原文の要約 :

Historically, depression was explained and treated intrapsychically and/or biochemically. In the 1970s theoretical propositions and treatment applications began to appear that offered that depression should be viewed cognitively (Beck 1963, 1974; Beck et al. 1979) or interpersonally (Coyne 1976a, 19...掲載元で要旨全文を確認する

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うつ病治療における認知療法：個別療法と夫婦療法の比較

うつ病は、古くから精神内面的または生化学的な視点から理解され、治療されてきました。しかし、1970年代に入ると、認知的なアプローチや対人関係的なアプローチによるうつ病の理解と治療が注目されるようになりました。本研究では、うつ病治療における認知療法の有効性を検証するため、個別療法と夫婦療法を比較しました。

個別療法と夫婦療法は同等の効果を示す

研究の結果、個別療法と夫婦療法は、うつ病治療において同等の効果を示すことがわかりました。ただし、重度のうつ病患者に対しては、夫婦療法の方がやや有効性が高い傾向が見られました。

うつ病治療における新たな選択肢

うつ病治療には、さまざまな選択肢があります。本研究は、認知療法が有効な治療法であることを示しており、うつ病に悩む患者さんにとって、新たな選択肢を提供するものです。個別療法と夫婦療法は、それぞれ異なる特性を持っているため、患者さんの状況に合わせて、適切な方法を選択することが重要です。ラクダ博士は、うつ病治療において、患者さんと寄り添い、最適な治療方法を見つけるお手伝いをしたいと考えています。