非接触経強膜Nd：YAGサイクロフォトコagulation：500人の患者の長期フォローアップ

著者: ShieldsM B, ShieldsS E

原題: Noncontact transscleral Nd:YAG cyclophotocoagulation: a long-term follow-up of 500 patients.

概要

強膜穿通サイクロフォトコアギュレーションは、1回以上の治療セッションで、高リスク緑内障の94％の患者において、眼圧を低下させる上で効果的でした。ただし、視力喪失は、特に新生血管緑内障の患者の39％で発生しました。

論文詳細　

原文の要約 :

Long-term experience with transscleral cyclophotocoagulation in 500 patients suggests that this operation is the cyclodestructive procedure of choice. It offers a reasonable surgical option in the high-risk glaucoma population, which includes patients with neovascular glaucoma, glaucomas with active...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

眼圧を下げるための新しい技術：経強膜Nd:YAGサイクロフォトコagulation

眼科領域では、緑内障の治療法として経強膜Nd:YAGサイクロフォトコagulationという技術が注目されています。この技術は、眼圧を下げるための新しい治療法として、従来の手術法に比べて安全で効果的な方法と考えられています。この研究では、500人の緑内障患者を対象に、経強膜Nd:YAGサイクロフォトコagulationの長期的な効果を調査しました。

研究の結果、患者の62%において、1回の治療で満足できる眼圧低下が得られました。また、21%の患者では、複数回の治療で最終的に眼圧が基準値を下回りました。しかしながら、視力低下のリスクも指摘されています。特に、新生血管緑内障の患者では、視力低下のリスクが高くなっています。

眼圧管理における新しい選択肢

経強膜Nd:YAGサイクロフォトコagulationは、従来の手術法に比べて安全で効果的な眼圧管理の選択肢と言えるでしょう。しかし、視力低下のリスクを考慮し、適切な治療法を選択することが重要です。

ラクダ博士の結論

眼圧管理の研究は、砂漠のオアシスを見つけるようなものです。様々な治療法がありますが、どの方法が最適なのか、その選択は慎重に行う必要があります。経強膜Nd:YAGサイクロフォトコagulationは、眼圧管理の新たな選択肢として注目されていますが、視力低下のリスクも含めて、医師と相談しながら最適な治療法を選択することが大切です。