Frequency of cough during therapy with ACE inhibitors in Greek hypertensives.

著者: EfstratopoulosA D, MeikopoulosM, VoyakiS

原題: Frequency of cough during therapy with ACE inhibitors in Greek hypertensives.

概要

本研究は、高血圧患者におけるACE阻害剤によって誘発される咳の頻度を調査した。ACE阻害剤で治療された患者の6.58％に持続性乾性咳が見られ、高齢の女性で発生頻度が高かった。

論文詳細　

原文の要約 :

Persistent dry cough is one of the most common side-effects during therapy with ACE inhibitors. The frequency of cough ranges widely (from 0.2% to 15%) in different series, being higher in small studies and smaller in retrospective studies with large number of patients. The aim of the present study ...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

ギリシャの高血圧患者におけるACE阻害薬治療中の咳嗽の頻度

持続的な乾性咳嗽は、ACE阻害薬治療中の最も一般的な副作用の一つです。咳嗽の頻度は、研究によって大きく異なり(0.2％から15％)、小規模な研究では高く、患者の数が多く、レトロスペクティブな研究では低い傾向があります。この研究では、ギリシャの高血圧患者におけるACE阻害薬治療で誘発される咳嗽の真の頻度を評価し、性別、治療期間、ACE阻害薬の種類と投与量などの関連する可能性のあるパラメーターを特定することを目的としていました。当院の高血圧外来でフォローアップされ、ACE阻害薬で治療されたすべて高血圧患者が研究に参加しました。228人の患者(男性103人、女性125人、24～80歳)が、1～41か月間ACE阻害薬で治療されました: エナラプリル121人、カプトプリル40人、リシノプリル39人、ペリンドプリル25人、ラミプリル3人。ACE阻害薬による治療中に、15人の患者(女性12人、男性3人)に持続的な乾性咳嗽が発生し、頻度は6.58％でした。11人の患者(4.82％)が自発的に情報を提供し、3人は質問後に情報を提供しました。咳嗽を呈した15人の患者の平均年齢は、咳嗽を呈しなかった群(n=213)の平均年齢よりも有意に高かった(64.27±2.5歳 vs. 57.9±0.74歳、平均±SEM、P=0.024)。咳嗽を呈した12人の女性の年齢は、咳嗽を呈しなかった113人の女性よりも有意に高かった(67.77±2.8歳 vs. 57.8±1.04歳、P=0.032)。

ACE阻害薬の副作用に注意

ACE阻害薬は、高血圧治療に効果的な薬剤ですが、乾性咳嗽などの副作用が起こることがあります。この研究では、ACE阻害薬による咳嗽の頻度は、6.58％であることがわかりました。特に、高齢の女性では、咳嗽のリスクが高いことが示唆されました。ACE阻害薬を服用している方は、乾性咳嗽などの副作用に注意し、気になる症状があれば、医師に相談してください。

ラクダ博士の結論

砂漠は、乾燥した過酷な環境です。ラクダ博士は、砂漠の厳しい環境に適応した生き物たちのたくましさに感心しています。ACE阻害薬は、高血圧治療に効果的な薬剤ですが、乾性咳嗽などの副作用を引き起こす可能性があります。この研究は、ACE阻害薬の副作用に注意し、適切な治療を行うことの重要性を示しています。医療は常に進化しており、副作用の少ない新たな治療法の開発が期待されます。