最小限のセラピストとの接触による自己指示治療：強迫性障害の予備的所見

著者: FritzlerB K, HeckerJ E, LoseeM C

原題: Self-directed treatment with minimal therapist contact: preliminary findings for obsessive-compulsive disorder.

概要

強迫性障害（OCD）に対する短期間の介入は、5回の治療セッション、自己指示による暴露、資料を読むことを含み、9人の参加者においてOCD症状の改善に効果的でした。症状は6週間の待機期間中に安定したままでしたが、治療後、グループは有意な改善を示しました。参加者の3分の1が、臨床的に有意な改善を示し、短期間の介入は、OCDのある一部の人にとって有益であることを示しました。

論文詳細　

原文の要約 :

The efficacy of a brief intervention for obsessive-compulsive disorder (OCD) was examined with nine clients. Treatment consisted of five meetings with the therapists, readings from When once is not enough (Steketee & White, 1990), and self-directed exposure with response prevention. The self-report ...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

強迫性障害、自分自身で克服できる？

強迫性障害、あの何度も繰り返してしまう行動や考え、砂漠の蜃気楼のように、なかなか消えない幻影です。この研究では、強迫性障害の患者さんが、セラピストとのカウンセリングを最小限に抑え、自分自身で症状を克服できるのか、その可能性を探っています。 9人の患者さんを対象に、自助的な治療プログラムを実施した結果、参加者の約3分の1が、症状が大幅に改善しました。このプログラムは、セラピストとのカウンセリングに加えて、自助的なエクササイズと書籍を読むことを組み合わせたものです。この研究は、強迫性障害の治療において、自助的なアプローチが有効である可能性を示唆しています。

強迫性障害、自分自身で克服できる可能性も

強迫性障害は、自分自身ではなかなか克服できない、難しい病気だと考える人もいるかもしれません。しかし、この研究は、自助的なアプローチが有効である可能性を示唆しています。強迫性障害に悩んでいる方は、医師やセラピストに相談し、自分に合った治療法を見つけることが大切です。

ラクダ博士の結論

この研究は、強迫性障害の患者さんが、自助的なアプローチで症状を克服できる可能性を示唆しています。強迫性障害は、砂漠の蜃気楼のように、なかなか消えない幻影ですが、適切な治療法を選択することで、克服できる可能性があります。ラクダのように、砂漠の過酷な環境に適応するように、強迫性障害も、克服できるものなのです。