パニック障害に対する簡潔な認知療法：無作為化対照試験

著者: ClarkD M, GelderM, HackmannA, LudgateJ, SalkovskisP M, WellsA

原題: Brief cognitive therapy for panic disorder: a randomized controlled trial.

概要

パニック障害（PD）に対する、より短いバージョンの認知療法（CT）は、パニック症状と不安症状を軽減する上で、完全なCTと同等に効果的であることがわかった。12か月後のフォローアップでは、有意で持続的な改善が見られた。

論文詳細　

原文の要約 :

Cognitive therapy (CT) is a specific and highly effective treatment for panic disorder (PD). Treatment normally involves 12-15 1-hr sessions. In an attempt to produce a more cost-effective version, a briefer treatment that made extensive use of between-sessions patient self-study modules was created...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

パニック障害に対する認知療法：短縮版でも効果あり

パニック障害は、不安障害の一種で、突然の強い不安発作が起こる病気です。認知療法は、パニック障害の有効な治療法として知られていますが、通常は12～15回のセッションが必要となります。本研究では、認知療法のセッション数を短縮した「短縮版認知療法」が、従来の認知療法と比べて効果が劣るのかどうかを調べました。その結果、短縮版認知療法は、従来の認知療法と比べて効果が劣らず、パニック障害の症状を軽減できることがわかりました。

効率的な治療法

短縮版認知療法は、従来の認知療法と比べてセッション数が短いため、患者さんの負担を軽減することができます。さらに、従来の認知療法と比べて効果が劣らないことが明らかになったため、より効率的な治療法と言えます。

心の健康のために

パニック障害などの心の病気は、早期に治療を開始することが重要です。認知療法は、心の健康を改善するための有効な治療法です。

ラクダ博士の結論

砂漠の厳しい環境では、ラクダは常に周囲の変化に注意を払い、危険を回避する必要があります。同様に、人間の心も、ストレスや不安にさらされることがあります。認知療法は、心の状態を改善し、不安を克服するための有効な手段です。短縮版認知療法は、より効率的に治療を受けられるため、心の健康を維持する上で役立ちます。