子宮内膜症関連骨盤痛の治療における、エストロプロゲスチンとゴナドトロピンアゴニストプラスエストロプロゲスチンの比較：無作為化試験。子宮内膜症研究のイタリアグループ

著者: ArdovinoI, BerettaP, BertulessiC, BianchiA, BraccoG, ChatenoudL, Di CintioE, FalsettiL, FranchiM, GuidettiD, MassobrioM, MoroniS, ParazziniF, PellegriniA, RomaniniC, StruzzieroE, TroianoL, ZupiE

原題: Estroprogestin vs. gonadotrophin agonists plus estroprogestin in the treatment of endometriosis-related pelvic pain: a randomized trial. Gruppo Italiano per lo Studio dell'Endometriosi.

概要

12か月間の治療後、12か月間のエストロプロゲスチン（E/P）錠と8か月間のゴナドトロピン放出ホルモン作動薬（GNRHa）に続いてE/P錠を投与したグループは、子宮内膜症の女性の骨盤痛の軽減において、同等の効果を示した。

論文詳細　

原文の要約 :

OBJECTIVE: This is a randomized clinical trial comparing estroprogestin (E/P) pill given for 12 months vs. gonadotrophin releasing hormone agonist (GNRHa) given for 4 months followed by E/P pill treatment for 8 months in the relief of endometriosis-related pelvic pain. METHODS: Eligible for the stu...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

子宮内膜症関連骨盤痛の治療におけるエストロゲン・プロゲステロン剤とゴナドトロピン放出ホルモンアゴニストの併用

子宮内膜症は、子宮内膜組織が子宮以外の場所に発生する病気で、骨盤痛などの症状を引き起こします。本研究では、子宮内膜症関連骨盤痛の治療において、エストロゲン・プロゲステロン剤（E/P）単独療法と、ゴナドトロピン放出ホルモンアゴニスト（GNRHa）とE/Pの併用療法の有効性を比較しました。

本研究の結果、E/P単独療法とGNRHaとE/Pの併用療法は、いずれも子宮内膜症関連骨盤痛の軽減に有効であることが示されました。しかし、2つの治療法の間に有意な差は見られませんでした。

子宮内膜症の治療における選択肢

本研究の結果は、子宮内膜症関連骨盤痛の治療には、E/P単独療法とGNRHaとE/Pの併用療法のいずれも有効であることを示唆しています。どちらの治療法を選択するかは、患者の症状や希望などを考慮して、医師と相談して決めることが大切です。ラクダ博士も、この研究を参考に、砂漠のように広大な知識を駆使して、子宮内膜症の治療法の開発に貢献したいと考えています。