パニック障害の患者のための、感情焦点療法

著者: GreenoC, HouckP, MastersS, ShearM K

原題: Emotion-focused psychotherapy for patients with panic disorder.

概要

この研究は、パニック障害に対する感情に焦点を当てた療法と、標準的な治療法（認知行動療法またはイミプラミン）と、プラセボの効果を比較しました。この研究は、パニック障害の患者30人を対象に、感情に焦点を当てた療法の効果を調べました。

論文詳細　

原文の要約 :

Recent studies have suggested that most patients treated for panic disorder receive forms of psychotherapy other than cognitive behavior therapy, even though there is little information about the efficacy of such treatments or how they compare to proven active treatments. The authors compared one of...掲載元で要旨全文を確認する

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パニック障害患者に対する感情焦点療法

最近の研究では、パニック障害の治療を受けた患者のほとんどが、認知行動療法以外の心理療法を受けていることが示されています。しかし、これらの治療の有効性や、すでに効果が証明されている治療法との比較に関する情報はほとんどありません。本研究では、これらの他の治療法の1つである感情焦点療法（パニック障害患者30人に実施）を、推奨される標準治療（認知行動療法[N=36]またはイミプラミン[N=22]）の結果と比較しました。また、感情焦点療法を、プラセボ錠剤投与群（N=24）の結果と比較しました。

感情焦点療法の有効性

本研究の結果は、感情焦点療法が、パニック障害の治療において、認知行動療法やイミプラミンと同等の有効性を示す可能性を示唆しています。感情焦点療法は、患者の感情に焦点を当てることで、パニック発作の原因となる思考や行動パターンを変化させることを目指しています。この療法は、薬物療法に抵抗がある患者さんや、薬物療法と併用することで、治療効果を高める可能性があります。