エリスロマイシン4％の相対的な有効性を比較するランダム化二重盲検多施設共同試験

著者: AminSmita, ChoiKen, GoldsteinEric, GuptaAditya K, KunynetzRod A W, LyndeCharles W

原題: A randomized, double-blind, multicenter, parallel group study to compare relative efficacies of the topical gels 3% erythromycin/5% benzoyl peroxide and 0.025% tretinoin/erythromycin 4% in the treatment of moderate acne vulgaris of the face.

概要

ベンザマイシン（エリスロマイシンと過酸化ベンゾイル）とスティエバマイシン（トレチノインとエリスロマイシン）などの、ざ瘡の併用療法は、ざ瘡のさまざまな側面を標的にするため、効果的である。両方の治療法に含まれるエリスロマイシンは、炎症に寄与する細菌を減少させる。ベンザマイシン中の過酸化ベンゾイルは、抗菌作用とコメド生成抑制（毛穴の詰まりを解消する）作用の両方を持つ。スティエバマイシン中のトレチノインは、皮膚細胞のターンオーバーを正常化し、コメドを形成する詰まりを緩める。抗生物質を併用すると、耐性のリスクを減らすことができ、トレチノイン/エリスロマイシン併用療法は、抗菌作用と細胞調節作用の両方をもたらす。

論文詳細　

原文の要約 :

Combination treatments for acne vulgaris, such as Benzamycin (3% erythromycin/5% benzoyl peroxide) and Stievamycin (0.025% tretinoin/erythromycin 4%), reduce bacterial growth, which contributes to the inflammatory lesions typical of adolescent acne, and also decrease the epidermal cell compaction wh...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

中等度尋常性ざ瘡の治療における局所用ジェルである3%エリスロマイシン/5%過酸化ベンゾイルと0.025%レチノイン/エリスロマイシン4%の相対的有効性を比較する無作為化二重盲検多施設並行群間試験

尋常性ざ瘡の治療では、細菌の増殖を抑えるための局所用薬の組み合わせが有効です。本研究は、2種類の局所用ジェル、3%エリスロマイシン/5%過酸化ベンゾイル（Benzamycin）と0.025%レチノイン/エリスロマイシン4%（Stievamycin）の有効性を比較することを目的としています。

Benzamycinは、過酸化ベンゾイルが持つ抗菌作用と抗コメド作用に加え、エリスロマイシンが持つプロピオニバクテリウム・アクネスに対する抗菌作用を組み合わせた治療薬です。一方、Stievamycinは、レチノインが持つ角化細胞のターンオーバー促進作用とコメドの軟化作用、エリスロマイシンが持つ抗菌作用を組み合わせた治療薬です。