乾癬性関節炎の治療におけるエタネルセプトとインフリキシマブ：システマティックレビュー

著者: BruceI N, KhadjesariZ C S, RiemsmaR P, WoolacottN F

原題: Etanercept and infliximab for the treatment of psoriatic arthritis: a systematic review.

概要

エタネルセプトとインフリキシマブはどちらも、関節症状と乾癬症状の両方に対して有効性のある乾癬性関節炎（PsA）の治療法です。限られたデータから、両方の薬物は関節疾患の進行を遅らせる可能性があることが示唆されています。これらの知見を確認するためには、さらなる長期研究が必要です。

論文詳細　

原文の要約 :

OBJECTIVE: To review the evidence on the clinical effectiveness of etanercept and infliximab for the treatment of active and progressive psoriatic arthritis (PsA) in patients with an inadequate response to standard treatment (including DMARD therapy). METHODS: A systematic review was conducted. The...掲載元で要旨全文を確認する

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乾癬性関節炎への生物学的製剤、効果は？

乾癬性関節炎は、関節が砂漠のように痛む、辛い病気です。従来の治療ではなかなか効果が得られない場合もあります。そこで、近年注目されているのが、生物学的製剤です。生物学的製剤は、体の免疫システムに働きかけ、関節の炎症を抑える効果が期待されています。

この研究では、エタネルセプトとインフリキシマブという2種類の生物学的製剤の、乾癬性関節炎に対する効果を調べました。その結果、両方の製剤とも、プラセボと比べて、関節の炎症や痛みが有意に改善することが分かりました。また、乾癬の症状も改善が見られました。さらに、長期的な経過観察では、関節の破壊の進行を抑制する効果も期待されています。生物学的製剤は、乾癬性関節炎の治療に有効な選択肢の一つです。