新たに診断された脳転移の患者の管理における、定位放射線手術の役割：系統的レビューとエビデンスに基づく臨床診療ガイドライン

著者: AmmiratiMario, AndrewsDavid W, AsherAnthony L, BurriStuart H, CobbsCharles S, GasparLaurie E, KalkanisSteven N, KondziolkaDouglas, LinskeyMark E, LoefflerJay S, McDermottMichael, MehtaMinesh P, MikkelsenTom, OlsonJeffrey J, PaleologosNina A, PatchellRoy A, RobinsonPaula D, RykenTimothy C

原題: The role of stereotactic radiosurgery in the management of patients with newly diagnosed brain metastases: a systematic review and evidence-based clinical practice guideline.

概要

この研究は、他の部位から転移した新たに診断された脳腫瘍の治療に関する推奨事項を提供しています。この研究は、特に健康状態が良い（KPSスコア70以上）患者で、腫瘍が1〜4個の場合、定位放射線手術（SRS）と全脳放射線療法（WBRT）を組み合わせることで、一般的に最適なアプローチであることを示唆しています。この研究はまた、一部の患者ではSRSのみが有効である可能性があることも示唆していますが、再発の綿密なモニタリングが必要です。SRSと手術を組み合わせたWBRTはどちらも効果的ですが、SRSのみを大型腫瘍または脳腫瘍が著しく腫れている患者に使用するのを支持する証拠は限られています。この研究はまた、SRSのみは、最大3つの脳腫瘍の治療において、WBRTのみと同じくらい効果的である可能性があることも示唆しています。

論文詳細　

原文の要約 :

Should patients with newly-diagnosed metastatic brain tumors undergo stereotactic radiosurgery (SRS) compared with other treatment modalities? Target population These recommendations apply to adults with newly diagnosed solid brain metastases amenable to SRS; lesions amenable to SRS are typically de...掲載元で要旨全文を確認する

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新規脳転移患者におけるステレオタキシス放射線手術の役割：系統的レビューとエビデンスに基づく臨床診療ガイドライン

新規脳転移患者において、ステレオタキシス放射線手術（SRS）は、他の治療法と比べてどのような役割を果たすのでしょうか？本研究は、SRSが適応される脳転移の患者に対して、SRSと他の治療法の有効性を比較検討し、エビデンスに基づく臨床診療ガイドラインを作成することを目的としています。

本研究では、SRSに適応される脳転移の患者を対象に、SRS単独、SRSと全脳照射（WBRT）の併用、手術切除とWBRTの併用、SRSとWBRTの併用など、様々な治療法の有効性を比較検討しました。

SRSとWBRTの併用による生存期間延長効果

研究の結果、KPSが70以上の単発性脳転移患者において、単回照射SRSとWBRTを併用した治療は、WBRT単独治療と比べて、有意に生存期間が長いことが明らかになりました。また、KPSが70以上の1～4個の脳転移患者において、単回照射SRSとWBRTを併用した治療は、WBRT単独治療と比べて、局所腫瘍コントロールと機能状態の維持において優れていることが示されました。