尋常性ざ瘡の洗浄剤の有効性に関する研究

著者: ChoiYu Sung, JungJae Yoon, KimJin Sook, LeeDong Hun, MinSeong Uk, SuhDae Hun, SuhHo Seok, YoonMi Young

原題: A study of the efficacy of cleansers for acne vulgaris.

概要

この研究では、トリクロサン、サリチル酸、アゼライン酸を含むニキビ洗浄剤を使用すると、炎症性および非炎症性ニキビ病変の両方が減少することがわかりました。どちらの洗浄剤も効果的でしたが、追加成分を含む洗浄剤の方が効果が高く、患者満足度が高くなりました。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Acne treatments are sometimes expensive, and mild acne patients need some simpler form of treatment and, thus, the need for easier and cheaper ways of managing acne is increasing. METHODS: An 8-week, double-blind, randomized clinical trial was conducted to determine whether cleansers ar...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

尋常性ざ瘡の治療における洗浄剤の有効性

尋常性ざ瘡の治療には、高価な薬剤が用いられることが多いですが、軽度の尋常性ざ瘡の患者にとっては、よりシンプルで安価な治療法が求められます。本研究は、尋常性ざ瘡の患者に対して、洗浄剤が臨床的な改善をもたらすかどうかを調査したものです。研究者たちは、13人の尋常性ざ瘡患者を対象に、顔の半分に洗浄剤Aを、もう半分に洗浄剤B（洗浄剤Aにトリクロサン、サリチル酸、アゼライン酸を添加したもの）を、1日2回塗布しました。

洗浄剤は、尋常性ざ瘡の治療に有効である可能性

研究の結果、炎症性および非炎症性病変の数が両側で減少しました。洗浄剤Aでは、中止後4週間で炎症性病変にリバウンド傾向が見られましたが、洗浄剤Bでは、この期間中も炎症性病変は減少を続けました。しかし、非炎症性病変の数は、両グループで有意な差はありませんでした。患者は、どちらの治療にも概ね満足していましたが、洗浄剤Bにの方が満足していました。さらに、組織学的検査では、洗浄剤B群で炎症反応が大幅に減少していることが示されました。

洗浄剤は、尋常性ざ瘡の治療に新たな選択肢

本研究の結果は、洗浄剤が炎症性および非炎症性尋常性ざ瘡病変の数を減少させ、尋常性ざ瘡の治療に役立つ可能性を示唆しています。ラクダ博士は、本研究が、尋常性ざ瘡の治療に新たな選択肢を提供する可能性があると期待しています。砂漠のラクダは、乾燥した環境でも皮膚の健康を維持しています。同様に、私たちは、適切なスキンケアを行うことで、皮膚の健康を保つことができます。