尋常性ざ瘡の治療における、アゼライン酸5％とエリスロマイシン2％の併用

著者: AjamiMarjan, BabakoohiShahab, FiroozAlireza, HabibeyRouhollah, Nassiri-KashaniMansour, Pazoki-ToroudiHamidreza, RahshenasMakan, ShizarpourMohammad, TabatabaieHossein

原題: Combination of azelaic acid 5% and erythromycin 2% in the treatment of acne vulgaris.

概要

アゼライン酸（AA）5％とエリスロマイシン2％ゲルは、プラセボ、エリスロマイシン2％、またはAA 20％と比較して、丘疹、膿疱、面皰などのニキビ症状を有意に軽減した。この組み合わせは、副作用も少なかった。

論文詳細　

原文の要約 :

INTRODUCTION: Acne vulgaris is a common problem, particularly among adolescents, which is usually resistant to monotherapy. We evaluated the efficacy and safety of a combination of azelaic acid (AA) 5% and erythromycin 2% gel (AzE) compared with AA 20% or erythromycin 2% gels in facial acne vulgaris...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

尋常性ざ瘡治療におけるアゼライン酸5%とエリスロマイシン2%の併用

尋常性ざ瘡は、特に思春期に多くみられる一般的な皮膚疾患です。尋常性ざ瘡は、単剤療法ではなかなか改善しない場合があります。本研究は、アゼライン酸(AA)5%とエリスロマイシン2%のゲル(AzE)の併用が、顔面尋常性ざ瘡に対するAA 20%またはエリスロマイシン2%ゲル単独と比較して、有効性と安全性を評価したものです。

軽度から中等度の尋常性ざ瘡を持つ147人の患者を対象に、12週間の多施設共同無作為化二重盲検試験を実施しました。4つの治療群(プラセボ、エリスロマイシン、AA、AzE)を決定し、12週間、4週間ごとに経過を観察しました。プラセボ群は、4週間後にルーチン治療に変更されました。

アゼライン酸とエリスロマイシンは、尋常性ざ瘡の治療に有効

AA 5%とエリスロマイシン2%の併用ゲルは、プラセボ(p < 0.001)、エリスロマイシン2%(p < 0.01)、AA 20%(p < 0.05)と比較して、丘疹、膿疱、面皰の数を有意に減少させました。AzEで治療された患者(27%)で観察された副作用の発生率は、エリスロマイシン2%(54%)とAA 20%(45%)よりも低かったです。

アゼライン酸とエリスロマイシンは、尋常性ざ瘡治療の有効な選択肢

AA 5%とエリスロマイシン2%の併用は、エリスロマイシン2%またはAA 20%単独と比較して、より強力な治療効果を示し、副作用も少なかったです。

ラクダ博士の結論

この研究は、アゼライン酸とエリスロマイシンを併用することで、尋常性ざ瘡の治療効果が向上することを示しています。砂漠のラクダは、厳しい環境に適応するために、様々な皮膚の構造を持っています。私たち人間も、肌の健康を守るために、適切な治療を行うことが大切です。尋常性ざ瘡に悩んでいる場合は、皮膚科医に相談し、適切な治療法を見つけるようにしましょう。