論文詳細 
原文の要約 :
Dry and persistent cough is one of the commonest side effects experienced by patients treated with angiotensin-converting enzyme (ACE) inhibitors for the therapy of hypertension and congestive heart failure. The present study investigated the effect of zofenopril and ramipril on cough induced by cit...掲載元で要旨全文を確認する
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ラクダ博士は、Health Journal が論文の内容を分かりやすく解説するために作成した架空のキャラクターです。
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* 解説の内容は Health Journal が独自に解釈・作成したものであり、原論文の著者または出版社の見解を反映するものではありません。


引用元:
https://doi.org/10.1007/s00210-010-0563-0

データ提供:米国国立医学図書館(NLM)

ACE阻害薬による咳のメカニズム解明!

高血圧や心不全の治療に用いられるACE阻害薬は、副作用として咳を引き起こすことが知られています。この研究では、ACE阻害薬のゾフェノプリルとラミプリルの、モルモットにおけるクエン酸誘発咳に対する効果を調べ、ブラジキニンとPGE2の関与を明らかにしました。ゾフェノプリルはクエン酸誘発咳に影響を与えなかった一方、ラミプリルは咳を増加させました。さらに、ラミプリルによる咳の増加は、キニンB(2)受容体拮抗薬であるMEN16132によって軽減されました。このことから、ラミプリルはブラジキニンとPGE2の生成を増加させることで、モルモットにおけるクエン酸誘発咳を増加させることが示唆されました。ゾフェノプリルはラミプリルとは異なり、モルモットのクエン酸誘発咳や気道におけるブラジキニンとPGE2の生成に影響を与えませんでした。

ACE阻害薬の選択は慎重に!

この研究の結果は、ACE阻害薬による咳のメカニズムが薬剤によって異なる可能性を示唆しています。ラミプリルはブラジキニンとPGE2の生成を増加させることで咳を誘発する可能性があり、ゾフェノプリルはそうではないようです。したがって、ACE阻害薬を服用する際には、咳の副作用のリスクを考慮し、医師と相談して適切な薬剤を選択することが重要です。

咳が出たら我慢せずに相談を!

ACE阻害薬を服用していて咳が出た場合は、我慢せずに医師に相談してください。咳は、ACE阻害薬の副作用だけでなく、他の病気の症状である可能性もあります。医師は、咳の原因を特定し、適切な治療法を選択することができます。

ラクダ博士の結論

ACE阻害薬は砂漠の旅の途中で喉が渇いた時に飲むオアシスの水のように、生命を救う薬ですが、中には副作用で咳が出てしまうものも存在するようです。薬剤によって咳を引き起こすメカニズムが異なるので、医師と相談して自分に合った薬を選び、咳が出た時は我慢せずに相談することが大切ですね!

日付 :
  1. 登録日 2011-03-21
  2. 改訂日 2021-10-20
詳細情報 :

Pubmed ID

20848272

DOI(デジタルオブジェクト識別子)

10.1007/s00210-010-0563-0

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