根治的放射線療法後の局所再発前立腺癌の救済

著者: HendersonRandal H, HoppeBradford S, MendenhallNancy P, MendenhallWilliam M, NicholsRomaine C

原題: Salvage of locally recurrent prostate cancer after definitive radiotherapy.

概要

放射線療法は、局所的な前立腺がんを効果的に治療できますが、一部の男性は、同じ部位でがんが再発します。この再発に対する治療法には、手術（前立腺切除術）、再放射線療法、冷凍療法（クライオセラピー）、集束超音波療法があります。手術は、がんが再発しない確率を50％にできる可能性がありますが、以前の治療を受けたことがない男性と比べて、合併症のリスクが高くなります。小線源療法は、手術と同じ成功率ですが、合併症が少なく、放射線療法の一種です。クライオセラピーと集束超音波療法は、手術に比べて合併症が少なくなる可能性がありますが、治癒率は低くなる可能性があります。

論文詳細　

原文の要約 :

Although a significant proportion of patients with localized prostate cancer are cured after definitive radiotherapy, solitary local recurrence is observed in a subset of patients and poses a management challenge. Curative-intent treatment options include prostatectomy, reirradiation, cryotherapy, a...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

放射線治療後の局所再発前立腺がんの救済

局所前立腺がんの多くは、根治的放射線治療後に治癒しますが、一部の患者では孤立した局所再発が観察され、治療上の課題となっています。根治的治療の選択肢には、前立腺切除術、再照射、凍結療法、高強度集束超音波療法などがあります。これらの選択肢後の転帰データは比較的限られています。

救済的前立腺切除術後の5年生存率は、約50％です。しかし、以前治療を受けたことのない患者と比較して、手術の合併症発生率は有意に高くなっています。低線量率小線源治療後の治癒率は、救済的前立腺切除術後とほぼ同じで、合併症は有意ですが、それほど多くありません。凍結療法と高強度集束超音波療法は、前立腺切除術よりも合併症が少ない可能性がありますが、治癒の可能性は低いと思われます。