慢性軸性または椎間板性腰痛における、蛍光透視下腰椎椎間板間硬膜外注射のランダム化二重盲検活性対照試験：2年間の追跡調査の結果

著者: BenyaminRamsin M, CashKimberly A, ManchikantiLaxmaiah, McManusCarla D, PampatiVidyasagar

原題: A randomized, double-blind, active-controlled trial of fluoroscopic lumbar interlaminar epidural injections in chronic axial or discogenic low back pain: results of 2-year follow-up.

概要

腰痛は、足の痛みを伴う場合と伴わない場合があり、一般的で、費用がかかり、障害の原因となる。ほとんどの治療法は、椎間板の問題に焦点を当てているが、これは原因のほんの一部に過ぎず、多くの人が椎間板の問題がなくても慢性的な腰痛を経験している。椎間板または脊椎自体に関連する腰痛には、様々な治療法が用いられている。手術や注射などであるが、これらの治療法の有効性、適切な使用、必要性については、現在も議論が続いている。

論文詳細　

原文の要約 :

Chronic low back with or without lower extremity pain is extremely common, expensive, and disabling. However, all modalities of treatments are directed towards disc herniation which is responsible for a very small proportion of the patients. Thus, chronic low back pain without disc herniation is com...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

腰痛治療における新しい知見

腰痛は、私たち人間にとって身近な悩みの一つですよね。慢性的な腰痛を抱える人にとって、その原因特定と効果的な治療法の開発は切実な願いです。この研究は、腰痛の中でも特に椎間板性腰痛や軸性腰痛に焦点を当て、経皮的腰椎椎間板内注入療法の有効性を2年間追跡調査したものです。研究者たちは、この治療法が腰痛の改善に役立つ可能性を示唆しています。この研究は、腰痛の治療法を研究する上で重要な知見をもたらします。特に、椎間板性腰痛や軸性腰痛の治療において新たな選択肢を提供する可能性があります。

腰痛治療の新たな選択肢：経皮的腰椎椎間板内注入療法

この研究では、経皮的腰椎椎間板内注入療法が、椎間板性腰痛や軸性腰痛の改善に効果がある可能性が示されました。2年間の追跡調査の結果、患者の約半分が有意な痛みの軽減を経験したとされています。これは、腰痛の治療において画期的な成果と言えるでしょう。この治療法は、従来の治療法に比べて侵襲が少なく、患者さんの負担を軽減できる点も大きなメリットです。

腰痛対策：専門医に相談することが大切です。

腰痛は、その原因や症状が人それぞれ異なるため、適切な治療法を選択することが重要です。この研究で示された経皮的腰椎椎間板内注入療法は、新たな選択肢の一つとして、今後の腰痛治療に貢献する可能性を秘めています。しかし、あくまでも一つの治療法であり、すべての腰痛患者さんに有効というわけではありません。腰痛でお悩みの方は、まずは専門医に相談し、自分に合った治療法を見つけるようにしましょう。

ラクダ博士の結論

腰痛に悩んでいる方は多いですが、原因や症状によって最適な治療法は異なります。この研究は、経皮的腰椎椎間板内注入療法が、椎間板性腰痛や軸性腰痛に効果的な治療法である可能性を示唆しています。しかし、ラクダ博士としては、腰痛の治療は、専門医の診察と適切な診断に基づいて行うべきだと考えています。腰痛でお悩みの方は、迷わず専門医に相談しましょう。