薬剤抵抗性部分発作に対する、プレガバリンの追加療法

著者: HemmingKarla, MarsonAnthony G, PulmanJennifer

原題: Pregabalin add-on for drug-resistant partial epilepsy.

概要

このレビューは、てんかん治療におけるプレガバリンの有効性に関する以前のコクランレビューを更新しています。新しい抗てんかん薬が開発されていますが、プレガバリンの有効性を裏付ける証拠は限られています。

論文詳細　

原文の要約 :

Epilepsy is a common chronic neurological disease with an estimated prevalence of 1% in the UK. Approximately one third of these people continue to have seizures despite drug treatment. In order to try to improve outcomes a number of new antiepileptic drugs have been developed and pregabalin is one ...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

てんかん治療におけるプレガバリンの効果：新たな薬物療法の可能性

てんかんは、イギリスでは人口の1%にみられる、よくある慢性の神経疾患です。この病気の患者さんの約3分の1は、薬物療法にもかかわらず、発作が続いているそうです。発作の症状を改善するために、多くの新しい抗てんかん薬が開発されてきました。プレガバリンもその一つです。この論文は、過去のレビュー（Pulman 2008）を更新したものです。2012年の前回の更新以降、新たな研究は追加されていません。ただ、1件の進行中の試験が特定されました。

プレガバリンは、てんかん治療に新たな可能性を拓くのか？

このレビューでは、プレガバリンが薬物療法に抵抗性のある部分てんかんの治療に効果があるかどうかを検討しています。しかし、残念ながら、2012年の前回の更新以降、新たな研究は追加されていません。そのため、プレガバリンが薬物療法に抵抗性のある部分てんかんの治療に効果があるかどうかは、まだ結論付けることができません。しかし、進行中の試験の結果が期待されます。

ラクダ博士の結論

プレガバリンは、てんかんの治療に新たな可能性を秘めた薬物ですが、さらなる研究が必要であるということがわかりました。まるで、砂漠を旅するラクダのように、プレガバリンは、てんかん治療という広大な砂漠を横断する旅路の途中で、新たな道筋を示してくれるかもしれません。しかし、まだまだ未知の領域が多く、これから更なる探求が必要になります。