15mmまでの下極腎結石の治療における、経逆行経腎手術と体外衝撃波結石破砕術の比較。前向きランダム化試験

著者: AliagaA, HidalgoJ P, LedezmaR, MarchantF, MercadoA, MoyaF, OlmedoT, ReyesD, SepulvedaF, VilchesR M

原題: Comparison between retrograde intrarenal surgery and extracorporeal shock wave lithotripsy in the treatment of lower pole kidney stones up to 15 mm. Prospective, randomized study.

概要

逆行性腎内手術（RIRS）は、下極結石の治療において体外衝撃波結石破砕術（ESWL）と同様の結石フリー率（SFR）を示したが、臨床的に有意な残存破片がない点でRIRSが優れていた。

論文詳細　

原文の要約 :

INTRODUCTION: Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy (ESWL) is currently the recommended treatment for intra-renal calculi smaller than 2 cm. However the low Stone Free Rate (SFR) in lower pole calculi gives rise to new techniques, such us retrograde intrarenal surgery (RIRS), for improve the surgery...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

腎臓結石治療における逆行性腎内手術と体外衝撃波結石破砕術の比較

腎臓結石の治療法として、体外衝撃波結石破砕術（ESWL）が広く用いられています。しかし、ESWLは、特に腎臓の低い位置にある結石に対しては、効果が低いことが知られています。そのため、近年では、逆行性腎内手術（RIRS）が注目されています。本研究は、腎臓の低い位置にある結石に対して、ESWLとRIRSの治療効果を比較しました。その結果、RIRSは、ESWLと比較して、結石の完全除去率が高く、残存する結石のサイズも小さくなることが明らかになりました。

RIRSは、腎臓の低い位置にある結石の治療に有効

この研究は、RIRSが、腎臓の低い位置にある結石の治療に有効であることを示唆しています。RIRSは、ESWLと比較して、結石の完全除去率が高く、残存する結石のサイズも小さくなるため、患者にとってより効果的な治療法と言えるでしょう。ただし、RIRSは、ESWLよりも手術時間が長くなる傾向があります。

健康への影響と生活への応用

腎臓結石は、放置すると腎臓の機能障害や尿路感染症などの合併症を引き起こす可能性があります。早期に治療を行うことで、これらの合併症を予防することができます。この研究は、RIRSが、腎臓結石の治療に有効であることを示唆しており、患者にとってより良い治療選択肢を提供できる可能性があります。ただし、RIRSは、ESWLよりも侵襲的な手術であるため、医師とよく相談し、適切な治療法を選択することが重要です。

ラクダ博士の結論

腎臓結石は、砂漠の砂のように、厄介なものです。ESWLは、砂漠の風に砂を飛ばすように、結石を粉砕しますが、RIRSは、砂漠の砂を丁寧に拾い集めるように、結石を完全に取り除きます。この研究は、腎臓結石の治療法として、RIRSがESWLよりも優れている可能性を示唆しており、砂漠の砂のように厄介な腎臓結石に対しても、より効果的な治療法が開発されることが期待されます。