急性腰痛における、チザニジンとイブプロフェン：一般診療における二重盲検多施設研究の結果

著者: BerryH, HutchinsonD R

原題: Tizanidine and ibuprofen in acute low-back pain: results of a double-blind multicentre study in general practice.

概要

筋弛緩薬であるチザニジンは、急性腰痛の治療のためにイブプロフェンと組み合わせて使用された。この組み合わせは、特に夜間と安静時の痛みの軽減において、イブプロフェン単独よりも効果が高かった。チザニジンは、消化器系副作用は少なかったが、中枢神経系副作用は多かった。

論文詳細　

原文の要約 :

This study reports on 105 patients with acute low-back pain given tizanidine (4 mg three times daily) plus ibuprofen (400 mg three times daily) or placebo plus ibuprofen (400 mg three times daily). Patients assessed their pain using visual analogue scales in a daily diary and the doctor assessed the...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

急性腰痛に対するチザニジンとイブプロフェンの効果

整形外科では、急性腰痛に対する効果的な治療法の開発が重要な課題となっています。本研究は、チザニジンとイブプロフェンを併用した治療が、急性腰痛の改善に有効であることを示唆しています。研究結果によると、チザニジンとイブプロフェンを併用した群では、プラセボとイブプロフェンを併用した群に比べて、疼痛の改善が早く、特に夜間痛や安静時痛の改善効果が顕著でした。また、チザニジンとイブプロフェンの併用は、胃腸系の副作用を抑制する効果も認められました。これらの結果から、チザニジンとイブプロフェンの併用は、急性腰痛の治療に有効な選択肢となる可能性があるとされています。

チザニジンとイブプロフェンの併用は急性腰痛の改善に有効

この研究では、チザニジンとイブプロフェンを併用した群では、プラセボとイブプロフェンを併用した群に比べて、疼痛の改善が早く、特に夜間痛や安静時痛の改善効果が顕著でした。これは、チザニジンが筋肉の弛緩効果を持つため、筋肉の緊張による疼痛を軽減し、イブプロフェンが炎症を抑える効果を持つため、炎症による疼痛を軽減することで、総合的な疼痛の改善効果が得られたと考えられます。

急性腰痛の治療は専門医に相談を

急性腰痛は、様々な原因によって起こる可能性があり、適切な治療法も異なります。腰痛が続く場合は、整形外科などの専門医を受診し、原因を特定して適切な治療を受けてください。また、腰痛を予防するためにも、正しい姿勢や運動習慣を心がけることが重要です。

ラクダ博士の結論

ラクダ博士は、砂漠を旅する際には、道中にある様々な障害を乗り越える必要があるように、急性腰痛の治療においても、様々な治療法から最適なものを選択することが大切だと考えています。この研究は、チザニジンとイブプロフェンの併用が、急性腰痛の治療に有効な可能性を示唆しており、今後の研究でさらにその効果が明らかになることが期待されます。ラクダ博士は、これからも、砂漠の奥底から様々な情報を集め、皆さんの健康的な旅をサポートしていきます。