Sex-differential non-specific effects of rabies vaccine in dogs: An extended analysis of a randomized controlled trial in a high-mortality population.

著者: AregaSintayehu M, ConanAnne, KnobelDarryn L

原題: Sex-differential non-specific effects of rabies vaccine in dogs: An extended analysis of a randomized controlled trial in a high-mortality population.

概要

この研究は、死亡率の高い犬の集団において、非生ワクチンによる狂犬病ワクチンが全死亡率に性差特異的な影響を与えることを発見しました。一次ワクチン接種は女性の死亡の危険性を高め、2回目の接種は男性の危険性を低下させました。これらの知見は、ワクチンの有効性を評価する際には、性差特異的な効果を考慮することが重要であることを強調しています。

論文詳細　

原文の要約 :

Non-live rabies vaccines have been associated with both beneficial and detrimental effects on host population morbidity and mortality rates to unrelated infections in people and animals, and these non-specific effects may differ by sex. Previous animal studies may have been affected by bias, includi...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

犬における狂犬病ワクチンの性差による非特異的効果: 高死亡率集団におけるランダム化比較試験の拡張分析

非生ワクチンは、ヒトと動物における関連のない感染症の宿主集団の罹患率と死亡率に、有益な効果と有害な効果の両方に関連付けられており、これらの非特異的効果は性別に応じて異なる可能性があります。以前の動物研究では、ランダム化比較試験（RCT）における追跡調査の脱落による選択バイアスなど、バイアスの影響を受けていた可能性があります。以前、私たちは、[高死亡率集団]の飼い犬において、生後6週齢で投与された狂犬病ワクチンの一次接種が、7週間の追跡期間における全死亡率に与える影響に関するRCTの結果を報告しました。ここでは、同じ試験で、[13週齢での2回目のワクチン接種]を[一次ワクチン接種]と比較した結果を報告します。RCTにおいて、研究対象の比較的高い割合（30％）が追跡調査の脱落であったため、私たちは、両方の期間（生後6～13週齢と13～20週齢）にわたる選択バイアスを抑制するために、分析を実施しました。

狂犬病ワクチンの性差による非特異的効果

結果として、[生後6週齢での狂犬病の一次ワクチン接種は、メスでは全死亡率のリスクを大幅に増加させましたが（ハザード比[HR]2.69、95％信頼区間[CI]1.27-5.69）、オスでは増加しませんでした（HR0.91、95％CI0.32-2.59）]。生存者では、[生後13週齢での狂犬病ワクチンの2回目の投与は、オスでは死亡率のリスクを低下させる傾向が見られました（HR0.33、95％CI0.10-1.02）、しかしメスでは低下しませんでした（HR1.64、95％CI0.59-4.58）]。これは、この年齢で最初のワクチン接種を受けたグループと比較した場合です。因果関係の仮説に基づいて、これらの結果は、選択バイアスの影響を受けていないことを示しています。この[高死亡率の犬集団]では、非生狂犬病ワクチンの投与は、全死亡率に大きな影響を与え、この影響は性別に大きく左右されました。

ラクダ博士の結論

この研究結果は、[狂犬病ワクチンが、犬の全死亡率に影響を与える可能性]を示しています。特に、[メス犬]では、狂犬病ワクチンの投与により、死亡率のリスクが高まる可能性があることがわかりました。ラクダ博士も、この研究結果を参考に、砂漠の厳しい環境で生きる動物たちの健康を維持するために、安全で効果的なワクチン開発に貢献したいと考えています。