ミドドリンの投与頻度増加による血行動態学的影響

著者: HaddadNatalie A, MacielakShea A, NabzdykChristoph G S, NeiScott D, VollmerNicholas J

原題: Hemodynamic Effects of an Increased Midodrine Dosing Frequency.

概要

重症患者における血管収縮薬の必要性を減らすために使用される薬物であるミドドリンは、臨床的な成功がばらばらです。このレポートは、薬物動態に基づいて、より頻繁なミドドリンの投与レジメン（6時間ごと）に関する著者の経験を示しています。

論文詳細　

原文の要約 :

In practice, midodrine has been used to reduce IV vasopressor requirements and decrease ICU length of stay. However, recent publications have failed to show clinical success when midodrine was administered every 8 hours. One possible reason for the lack of clinical efficacy at this dosing interval m...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

ミドドリンの投与頻度増加によるヘモダイナミック効果

実際には、ミドドリンは、IV血管収縮薬の必要性を減らし、ICUの滞在期間を短縮するために使用されてきました。しかし、最近の出版物は、ミドドリンを8時間ごとに投与した場合、臨床的な成功を示すことができませんでした。この投与間隔での臨床的有効性の欠如の1つの可能な理由は、より頻繁な投与間隔を支持するミドドリンの薬物動態特性かもしれません。ここでは、6時間ごとの投与頻度でミドドリンを使用した当院の経験について報告します。

ラクダ博士の結論

砂漠の旅では、ラクダは厳しい環境に適応するために、様々な方法を駆使します。この研究は、ミドドリンという「砂漠の薬」の投与頻度を調整することで、より効果的に「砂漠の嵐」を鎮めることができる可能性を示唆しています。ミドドリンは、重症患者にとって有効な治療法となる可能性を秘めていますが、今後のさらなる研究が必要です。