大腸内視鏡検査後の尾骨痛の管理における、従来の治療にキネシオテーピングまたは骨盤底筋運動を追加することの効果：単盲検無作為化比較試験

著者: FawzyAttalla Asmaa, MohamedAneis Yasser, MohamedMohamady Heba, MosaadEladl Hadaya

原題: The effect of adding kinesiotaping versus pelvic floor exercise to conventional therapy in the management of post-colonoscopy coccydynia: a single-blind randomized controlled trial.

概要

キネシオテーピングは、大腸内視鏡検査後の尾骨痛に関連する痛みを軽減する上で、骨盤底筋運動よりも有効であったが、両方の介入は機能障害には同様の影響を与えた。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Coccydynia is a challenging disorder that is frequently managed conservatively. OBJECTIVE: This study aimed to evaluate the efficacy of adding kinesiotaping versus pelvic floor exercise to conventional therapy in the management of post-colonoscopy coccydynia. METHODS: Forty-two partici...掲載元で要旨全文を確認する

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仙骨痛に対するキネシオテーピングの効果

仙骨痛は、保存的に管理されることが多い、厄介な疾患です。この研究は、仙骨痛の管理における、従来療法にキネシオテーピングまたは骨盤底筋運動を追加することの効果を評価することを目的としていました。

25～45歳の参加者42人を、梨状筋と腸腰筋のストレッチ運動、クラムシェル運動、シートクッションによる従来療法群 (CT)、キネシオテーピングを追加したCT群 (CT-KT)、骨盤底筋運動を追加したCT群 (CT-PFE) の3群に無作為に割り当てました。すべての群は、週3日、4週間のトレーニングを行いました。

痛みの強さは数値的痛みの評価尺度 (PNRS) で、機能的な障害はオズワルド障害指数 (ODI) で、ベースラインと4週間後に評価しました。

キネシオテーピングは仙骨痛の痛みを軽減する

PNRSとODIに有意な群間変動があり、それぞれ(P = 0.0001)と(P = 0.03)でした。実験群間の差異は、PNRSにおいて注目すべきものであり、最大の変化はCT-KT群に有利でした(P = 0.001)。しかし、ODIに対する影響に関しては、有意な差はありませんでした。

キネシオテーピングは仙骨痛の新たな治療法

CT-KTは、結腸鏡検査後の仙骨痛に関連する痛みの軽減において、CT-PFEよりも効果的ですが、機能的な障害に対する影響には差はありません。したがって、CT-KTは結腸鏡検査後の仙骨痛に対する代替治療法として推奨されます。

ラクダ博士の結論

ラクダ博士は、この研究結果を砂漠の旅に例えて説明します。仙骨痛に苦しむ人は、まるで砂漠を歩く旅人のように、痛みに悩まされているのでしょう。そんな旅人に、キネシオテーピングは、灼熱の太陽から身を守る日傘のような役割を果たすかもしれません。キネシオテーピングによって、痛みが和らぎ、旅を続けやすくなるというわけです。ただし、キネシオテーピングの効果は個人差があり、万能薬ではありません。適切な治療法を選択するためには、医師との相談が不可欠です。