制限性胸郭疾患における、呼吸に関連する障害に対する、プロトリプチリンの影響

著者: BranthwaiteM A, ParkerR A, SimondsA K

原題: Effects of protriptyline on sleep related disturbances of breathing in restrictive chest wall disease.

概要

プロトリプチリンは、夜間低換気症候群の患者の睡眠の質を改善した。この研究では、プロトリプチリンはREM睡眠を減らし、動脈血酸素飽和度を改善し、睡眠の質が向上したことを示している。一部の患者は抗コリン作用の副作用を経験したが、治療を大きく妨げるものではなかった。

論文詳細　

原文の要約 :

The effects of protriptyline on sleep stage distribution and gas exchange have been assessed in eight patients with nocturnal hypoventilation secondary to restrictive chest wall disease. At a dose of 10-20 mg taken when they retired the total sleeping time was unaltered but the proportion of rapid e...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

プロトリプチリンが制限性胸郭疾患に関連する睡眠時呼吸障害に与える影響

プロトリプチリンが、制限性胸郭疾患による夜間低換気に伴う睡眠段階分布とガス交換に与える影響を、夜間低換気を伴う8人の患者で評価しました。就寝時に10～20mgの用量で服用した場合、総睡眠時間は変化しませんでしたが、急速眼球運動（REM）睡眠の割合は22％から12％に減少しました（p＜0.05）。動脈血酸素飽和度が80％未満の総時間は減少しました（p＜0.01）。この減少の大きさは、REM睡眠の減少と相関していました（r=0.67、p＜0.05）。また、夜間に達した最大二酸化炭素分圧も減少しました（p＜0.01）。昼間に測定された動脈血酸素分圧は、中央値8.0 kPa（60 mmHg）から9.0 kPa（67.5 mmHg）に増加しました（p＜0.05）が、二酸化炭素分圧と塩基過剰は変化しませんでした。ほとんどの患者が抗コリン作用の副作用を経験しましたが、治療を制限するものではありませんでした。

プロトリプチリンは睡眠時呼吸障害の改善に役立つ可能性

本研究は、プロトリプチリンが、制限性胸郭疾患による夜間低換気に伴う睡眠時呼吸障害の改善に役立つ可能性を示唆しています。プロトリプチリンは、REM睡眠の減少とガス交換の改善をもたらしました。

睡眠時呼吸障害の改善のために

睡眠時呼吸障害の改善のためには、適切な治療が必要です。医師に相談し、自分に適した治療法を選びましょう。また、生活習慣の改善も重要です。禁煙、減酒、適度な運動、規則正しい生活を心がけましょう。

ラクダ博士の結論

プロトリプチリンは、睡眠時呼吸障害の改善に役立つ可能性があることがわかりました。ラクダ博士は、睡眠時呼吸障害に悩んでいる方は、医師に相談し、適切な治療を受けることをお勧めします。また、健康的な生活習慣を心がけることも大切です。ラクダ博士は、砂漠のように広大な夜空を見上げながら、睡眠の大切さを改めて感じています。