経口テオフィリン、吸入サルブタモール、およびその2つの併用療法を慢性療法として、可逆的な気流閉塞を伴う慢性気管支炎の管理における有効性

著者: BuickB, KinneyC, LowryR C, McDevittD G, TaylorD R

原題: The efficacy of orally administered theophylline, inhaled salbutamol, and a combination of the two as chronic therapy in the management of chronic bronchitis with reversible air-flow obstruction.

概要

慢性気管支炎とさまざまな程度の気道閉塞のある患者25人を対象とした研究では、テオフィリン、吸入サルブタモール、両方の組み合わせ、プラセボの有効性を比較した。組み合わせ療法が最も効果的で、プラセボでは9人、サルブタモールでは8人、テオフィリンでは6人が追加の治療を必要としたのに対し、組み合わせ療法では1人だけが追加の治療を必要とした。組み合わせ療法は、肺機能の有意な改善も示したが、テオフィリンはプラセボよりもわずかに優れていたが、サルブタモールは優れていなかった。プラセボを忍容した患者は、いずれの有効成分治療からも主観的な利益を報告しなかった。これらの知見は、テオフィリンと吸入サルブタモールの組み合わせは、個々の薬剤と比較して、気道閉塞を伴う慢性気管支炎のより効果的な治療法であることを示唆している。

論文詳細　

原文の要約 :

The efficacy of bronchodilator therapy was assessed in the long-term management of patients with chronic bronchitis and varying degrees of reversible air-flow obstruction. Twenty-five patients with a mean forced expiratory volume in one second (FEV1) 38.7% predicted received: optimized doses of oral...掲載元で要旨全文を確認する

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慢性気管支炎の治療: テオフィリン、サルブタモール、併用療法の有効性

慢性気管支炎は、気道の慢性的な炎症を伴う呼吸器疾患であり、気流閉塞が可逆的に起こることがあります。本研究では、慢性気管支炎患者に対するテオフィリン、サルブタモール、併用療法の長期的な有効性を評価しました。

併用療法の優位性: 気流閉塞の改善効果

25人の慢性気管支炎患者を対象に、テオフィリン、サルブタモール、併用療法、プラセボをそれぞれ3週間ずつ投与した結果、併用療法が最も有効であることが示されました。併用療法では、プラセボと比較して、1秒量（FEV1）や努力性肺活量（FVC）などの客観的な指標が有意に改善しました。また、併用療法は、テオフィリン単独療法やサルブタモール単独療法よりも、治療失敗率が低く、効果が持続しました。これらの結果から、慢性気管支炎患者に対する併用療法の有効性が示されました。

慢性気管支炎: 適切な治療と管理

砂漠の砂嵐のような咳や息切れに悩まされる慢性気管支炎は、適切な治療と管理が必要です。本研究は、テオフィリンとサルブタモールの併用療法が、慢性気管支炎患者の症状改善に有効であることを示唆しています。しかし、個々の患者にとって最適な治療法は、症状や病状によって異なります。そのため、医師と相談し、適切な治療法を選択することが重要です。