チモロールとメトプロロール。緑内障患者の眼および全身への影響の昼夜間研究

著者: EriksenJ S, NielsenN V

原題: Timolol and metoprolol. A diurnal study of the ocular and systemic effects in glaucoma patients.

概要

チモロールとメトプロロールの点眼薬は、緑内障の10人の患者において、眼圧を12時間以上、有意に低下させました。チモロールは、4時間後と7時間後により強力でした。チモロールは、血圧と心拍数も低下させました。チモロールの血漿レベルは、4人の患者において、最小限の全身性β遮断を誘発するのに十分な高さでした。

論文詳細　

原文の要約 :

A comparison of the diurnal effects of timolol 0.5% and metoprolol 3.0% eye drops on the intraocular pressure, blood pressure and heart rate in 10 glaucoma patients was performed in a double-masked cross-over study. Both agents produced a significant ocular hypotensive effect for more than 12 h. Tim...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

チモロールとメトプロロール：緑内障患者における眼と全身への影響の経時的研究

10人の緑内障患者を対象に、二重盲検クロスオーバー試験を実施し、チモロール0.5％とメトプロロール3.0％点眼薬の眼圧、血圧、心拍数に対する経時的影響を比較しました。両薬剤は、12時間以上、有意な眼圧降下効果を示しました。チモロールは、4時間後と7時間後により強力であるように見えました。チモロールとメトプロロールの治療後1、12、24時間において、眼圧降下作用に有意な差は見られませんでした。平均動脈圧は、チモロール投与後1時間と4時間、メトプロロール投与後1時間に有意に低下しました。両薬剤とも、1時間後に心拍数を低下させました。眼に投与したチモロールとメトプロロールの血漿中濃度を測定した結果、4人の患者において、最小限の全身性β遮断を引き起こすのに十分な血漿チモロール濃度が検出されました。

チモロールとメトプロロールの眼圧降下作用：持続的な効果

この研究では、チモロールとメトプロロールの眼圧降下効果が、12時間以上持続することが示されました。これは、まるで砂漠のオアシスの水が枯れることなく、旅人を潤し続けるように、チモロールとメトプロロールが眼圧を安定的に下げ続けることを示唆しています。砂漠の旅人は、オアシスの水を頼りに旅を続けます。同様に、緑内障患者も、チモロールやメトプロロールなどの薬剤によって、視力を守ることができます。

ラクダ博士の結論

チモロールとメトプロロールは、緑内障の治療に有効な薬剤であり、持続的な眼圧降下効果を示します。今後の研究によって、チモロールとメトプロロールの安全性と有効性が、さらに明らかになることが期待されます。ラクダは砂漠の厳しい環境に適応して、様々な困難を乗り越えてきました。同様に、緑内障という困難な病気に対しても、適切な治療法によって克服できる可能性があります。