非転移性前立腺癌における、即時エストロゲンまたはエストラムスチンリン酸塩療法対延期内分泌療法：15年間のフォローアップを伴うランダム化多施設共同試験。南スウェーデン前立腺癌研究グループ

著者: JosefssonK, LundgrenR, NordleO

原題: Immediate estrogen or estramustine phosphate therapy versus deferred endocrine treatment in nonmetastatic prostate cancer: a randomized multicenter study with 15 years of followup. The South Sweden Prostate Cancer Study Group.

概要

局所性前立腺がんの285人の男性を対象とした研究では、早期内分泌治療群と経過観察群間で、転移までの時間や全生存期間に差は見られませんでした。ただし、中等度に分化の良好ながんの患者では、エストラムスチンリン酸塩による早期治療は、前立腺がんによる転移や死亡のリスクが低くなることがわかりました。

論文詳細　

原文の要約 :

From November 1978 to July 1984, 285 men with previously untreated, localized prostate cancer were consecutively randomized in an open multicenter study. The main objective was to determine if early endocrine treatment prolongs the interval to metastasis and/or cancer related or overall survival. Pa...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

非転移性前立腺がん：早期エストロゲンまたはエストラムスチンリン酸療法対延期内分泌療法：15年間の追跡調査を伴うランダム化多施設共同研究

本研究では、非転移性前立腺がんの治療において、早期内分泌療法が転移までの期間やがん関連死亡または全生存期間を延長するかどうかを調査しました。

早期内分泌療法と前立腺がん

研究の結果、早期内分泌療法は、転移までの期間やがん関連死亡または全生存期間を延長する効果は認められませんでした。しかし、早期内分泌療法は、前立腺がんの進行を遅らせる効果があることが示唆されました。

前立腺がんの治療

前立腺がんの治療には、手術、放射線療法、ホルモン療法などがあります。前立腺がんの治療法は、がんの進行度や患者の状態によって異なります。

ラクダ博士の結論

本研究は、非転移性前立腺がんの治療において、早期内分泌療法が転移までの期間やがん関連死亡または全生存期間を延長する効果は認められないことを示しています。しかし、早期内分泌療法は、前立腺がんの進行を遅らせる効果があることが示唆されました。前立腺がんの治療法は、がんの進行度や患者の状態によって異なります。