論文詳細 
原文の要約 :
Intrathecal delivery of alpha(2)-adrenergic agonists produces an analgesic effect. However, hemodynamic side effects limit their clinical usage. To more fully characterize the effects on heart rate and arterial blood pressure of alpha(2)-adrenergic agonists, clonidine and tizanidine were injected in...掲載元で要旨全文を確認する
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引用元:
https://doi.org/10.1097/00000539-199603000-00035

データ提供:米国国立医学図書館(NLM)

意識のある犬における硬膜外クロニジンとチザニジンの比較:鎮痛作用と血行動態への影響

α2アドレナリン作動薬の硬膜外投与は、鎮痛効果を生み出します。しかし、血行動態への副作用が、その臨床的使用を制限しています。α2アドレナリン作動薬であるクロニジンとチザニジンの血圧と心拍数への影響をより詳細に特徴付けるために、意識のある犬に硬膜外投与を行いました。両薬剤とも、1000µgで熱による足の後退潜時を強力に抑制し、その効果はα2アドレナリン作動薬拮抗薬であるヨヒンビンによって阻害されました。チザニジン(250~500µg)は、心拍数に変化を与えませんでした。クロニジン(500~2000µg)とチザニジン(1000~2000µg)は、心拍数を低下させました。チザニジンの効果は、ヨヒンビンとα2/イミダゾリン拮抗薬であるイダゾキサン、ならびに副交感神経遮断薬であるグリコピロレートによって阻害されました。いずれの薬剤も、クロニジン誘発徐脈を完全に阻害することはできませんでした。クロニジンは、血圧に二相性効果を示し、500µgで低下、2000µgで上昇しました。チザニジンは、すべての用量で血圧を低下させました。これらの結果は、両薬剤の鎮痛効果は類似しているものの、血行動態への反応は異なることを示しています。チザニジンによる心拍数の低下は、α2アドレナリン作動薬結合と迷走神経作用と一致していますが、クロニジンによる徐脈はより複雑です。さらに、クロニジンの高用量による血圧上昇(末梢血管収縮効果を示唆する)は、チザニジンでは起こりません。

クロニジンとチザニジンは鎮痛効果は似ているが、心臓への影響は異なる

この研究は、クロニジンとチザニジンという2つのα2アドレナリン作動薬が、鎮痛効果は似ているものの、心臓への影響が異なることを明らかにしました。クロニジンは、高用量では血圧を上昇させる可能性がありますが、チザニジンは血圧を低下させる傾向があります。

犬の痛み治療におけるクロニジンとチザニジンの選択

犬の痛み治療において、クロニジンとチザニジンを選択する際には、心臓への影響を考慮する必要があります。特に、心臓病がある犬には、チザニジンの方が適している可能性があります。

ラクダ博士の結論

クロニジンとチザニジンは、砂漠の旅の疲れを癒すオアシスのような鎮痛効果をもたらしますが、心臓という砂漠の心臓には、それぞれ異なる影響を与えます。どちらの薬剤が適切かは、旅の状況によって異なります。犬の健康を守るため、獣医師とよく相談し、安全な旅路を選んでください。

日付 :
  1. 登録日 1996-06-14
  2. 改訂日 2019-07-04
詳細情報 :

Pubmed ID

8623973

DOI(デジタルオブジェクト識別子)

10.1097/00000539-199603000-00035

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