米国公衆衛生局協力試験：肺結核治療における3種類のリファンピシン-イソニアジド療法レジメン

著者: FarerL S, LongM W, SniderD E

原題: U.S. Public Health Service Cooperative trial of three rifampin-isoniazid regimens in treatment of pulmonary tuberculosis.

概要

結核の患者822人を対象とした研究では、3種類の毎日リファンピシン-イソニアジド（RIF-INH）レジメンを比較しました。RIF 450mg、RIF 600mg、RIF 750mgで、それぞれINH 300mgと組み合わせています。RIF 450mgレジメンは、喀痰変換率が低く、治療失敗率が高いため、RIF 600mgと750mgレジメンよりも有意に効果が低かったです。RIF 600mgと750mgレジメンは、同等の効果がありました。この研究では、RIFの用量が1日あたり9mg/kg未満では、結核の治療には不十分な可能性があることを示唆しています。すべてのレジメンで、患者の受け入れやすさが高く、副作用の発生率は低かったですが、肝臓酵素値の上昇は一般的でした。喀痰変換後、12か月の治療は、18か月と同様に効果的でした。

論文詳細　

原文の要約 :

A total of 822 patients with newly diagnosed pulmonary tuberculosis were assigned randomly to one of 3 daily rifampin-isoniazid (RIF-INH) regimens: 450, 600, or 750 mg of RIF in combination with 300 mg of INH. After an initial 20 weeks of therapy with RIF-INH, patients recieved 300 mg of INH and 15 ...掲載元で要旨全文を確認する

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肺結核の治療：リファンピシン-イソニアジド併用療法

肺結核は、結核菌によって引き起こされる感染症です。この研究では、新たに肺結核と診断された822人の患者を対象に、3種類の異なるリファンピシン-イソニアジド（RIF-INH）併用療法の有効性を比較検討しました。その結果、RIF 450 mgとINH 300 mgを併用した療法は、他の2種類の療法に比べて、喀痰培養陰性化率が有意に低く、治療失敗率が有意に高かったことが示されました。一方、RIF 600 mgとINH 300 mgを併用した療法と、RIF 750 mgとINH 300 mgを併用した療法の間には、喀痰培養陰性化率や再発率に有意な差は見られませんでした。

肺結核治療の選択肢：リファンピシン-イソニアジド併用療法の有効性

この研究は、リファンピシン-イソニアジド併用療法が、肺結核の治療に有効な方法であることを示しています。しかしながら、リファンピシンの用量によっては、治療効果が十分に得られない場合があることがわかりました。肺結核の患者さんは、医師に相談して、適切な治療法を選択することが重要です。

結核の予防と対策

結核は、空気感染する病気です。結核の予防には、結核菌に感染しないように注意することが重要です。結核菌に感染した場合は、適切な治療を行うことで、感染の拡大を防ぎ、健康を取り戻すことができます。

ラクダ博士の結論

肺結核は、世界中で多くの人々の健康を脅かしている感染症です。この研究は、リファンピシン-イソニアジド併用療法が、肺結核の治療に有効な方法であることを示しています。肺結核の患者さんは、医師に相談して、適切な治療法を選択することが重要です。また、結核の予防には、結核菌に感染しないように注意することが大切です。