慢性オピオイド治療を受けている慢性腰痛患者の場合、経静脈非オピオイド鎮痛薬：クロスオーバー、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照試験

著者: AuthriedGeorg, Kozek-LangeneckerSibylle, Paternostro-SlugaTatjana, ScharbertGisela, WetzelLeonore, ZadrazilMarkus

原題: Intravenous nonopioid analgesic drugs in chronic low back pain patients on chronic opioid treatment: a crossover, randomised, double-blinded, placebo-controlled study.

概要

慢性オピオイド治療を受けている慢性腰痛（CLBP）患者において、非オピオイド系鎮痛薬の静脈内（i.v.）輸液は、疼痛強度と脊椎の可動性を改善する効果がない。しかし、非オピオイド系鎮痛薬の静脈内輸液の期待は、視覚的アナログスケール（VAS）を有意に改善する。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Addition of nonopioid analgesic drugs reduces pain and opioid requirements in acute low back pain. In noncancer chronic low back pain (CLBP), the efficacy of a combined regimen to reduce breakthrough pain has not been proven so far. OBJECTIVE: Evaluation of the effects of intravenous (i...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

慢性腰痛の治療、砂漠の旅の休息を求めるように

麻酔科の分野では、慢性腰痛の治療法の開発が重要な課題です。慢性腰痛は、砂漠の旅の途中で感じるように、長期間にわたって続く痛みです。本研究では、慢性腰痛の治療法として、オピオイド治療を受けている患者さんに対する非オピオイド系鎮痛薬の有効性を調べました。

非オピオイド系鎮痛薬の効果

研究の結果、非オピオイド系鎮痛薬は、慢性腰痛の痛みの強度や腰の動きを改善させる効果は認められませんでした。しかし、非オピオイド系鎮痛薬を投与することで、患者さんの痛みに対する期待感が高まり、痛みが軽減する傾向が見られました。

ラクダ博士のアドバイス

慢性腰痛は、砂漠の旅の途中で感じるように、長期間にわたって続く痛みです。非オピオイド系鎮痛薬は、砂漠のオアシスのような存在で、一時的に痛みを和らげてくれます。しかし、慢性腰痛の原因は様々なので、専門医に相談して、自分に合った治療法を見つけることが大切です。ラクダ博士も、砂漠の旅の途中で腰痛に悩んだ時には、オアシスで休息を取り、専門の治療家に見てもらうことで回復しました。