多発性筋痛症の治療介入と予後因子の現在の証拠：2015年のヨーロッパリウマチ学会/アメリカリウマチ学会の多発性筋痛症の管理に関する推奨事項を知らせる、系統的文献レビュー

著者: CamellinoDario, DasguptaBhaskar, DejacoChristian, HutchingsAndrew, MackieSarah, MattesonEric L, PerelPablo, SinghYogesh P

原題: Current evidence for therapeutic interventions and prognostic factors in polymyalgia rheumatica: a systematic literature review informing the 2015 European League Against Rheumatism/American College of Rheumatology recommendations for the management of polymyalgia rheumatica.

概要

このレビューでは、多発筋痛症（PMR）の治療法と危険因子の証拠を調べました。初期の副腎皮質ホルモンの投与量に関する研究は限られていますが、より高い開始投与量（20 mg）は、再発のリスクが低い一方で、副作用が多いことがわかりました。筋肉内メチルプレドニゾロンは、経口副腎皮質ホルモンと同じくらい効果があり、副作用が少なかったです。メトトレキセートは、副腎皮質ホルモンの必要性と再発率を軽減するのに役立つ可能性があります。女性、炎症レベルが高い患者、および脊柱以外の関節痛がある患者は、再発のリスクが高いです。 PMRの有効な治療法と危険因子については、さらなる研究が必要です。

論文詳細　

原文の要約 :

To summarise evidence on therapeutic interventions and prognostic factors in polymyalgia rheumatica (PMR). A systematic literature review was conducted using Ovid Medline, Embase, PubMed, CINAHL, Web of Science and the Cochrane Library (1970 through April 2014). Quality of evidence (QoE) of identifi...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

多発性筋痛症：治療薬と予後因子

多発性筋痛症は、肩や首、腰などの筋肉に強い痛みと凝りを感じる病気です。この病気の原因は不明ですが、自己免疫が関与していると考えられています。本研究は、多発性筋痛症の治療薬と予後因子について、最新の研究成果をまとめたものです。

多発性筋痛症の治療：ステロイドが有効

多発性筋痛症の治療には、ステロイドが有効であることが示されています。特に、初期の段階でステロイドを投与すると、症状の改善や再発の予防に効果的です。しかし、ステロイドは副作用が大きい薬剤であるため、長期的な投与は避け、必要最低限の期間で投与することが重要です。

多発性筋痛症の予後因子：女性や高ESR

多発性筋痛症の予後因子としては、女性、高ESR（赤血球沈降速度）、末梢関節炎などが挙げられます。これらの要因がある患者さんは、症状が重くなる傾向や、治療期間が長引く傾向があると考えられています。

ラクダ博士の結論

砂漠のラクダは、厳しい環境の中で生き抜くために、様々な環境変化に適応する能力を身につけています。多発性筋痛症も、症状や予後因子によって、様々な治療法や対応が必要となります。今回の研究結果は、ラクダ博士が砂漠を旅する際に、常に周囲の状況を把握し、適切な行動をとるように、多発性筋痛症の治療は、患者さんの状況に合わせて、個別に判断することが重要であることを教えてくれます。