クローン病の維持療法としての経口メサラミン（ペンタサ）：多施設共同プラセボ対照研究。消化器炎症性疾患治療研究グループ（GETAID）

著者: ColombelJ F, DescosL, FlorentC, GalmicheJ P, GendreJ P, LereboursE, MaryJ Y, ModiglianiR, SouléJ C, ViteauJ M

原題: Oral mesalamine (Pentasa) as maintenance treatment in Crohn's disease: a multicenter placebo-controlled study. The Groupe d'Etudes Thérapeutiques des Affections Inflammatoires Digestives (GETAID)

概要

徐放性メサラミンは、特に再発リスクの高いクローン病患者において、寛解の維持に効果的であった。2年間の継続的な寛解率は、メサラミン群で45％であったのに対し、プラセボ群では29％であった。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Mesalamine provides a new therapeutic approach in treating Crohn's disease. METHODS: To assess the efficacy and safety of slow-release mesalamine (Pentasa; Ferring AS, Vanløse, Denmark) in maintaining remission in Crohn's disease, 161 patients with inactive disease were randomized to re...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

クローン病の維持療法: 砂漠のオアシスを求めて

[クローン病]は、[消化管の慢性炎症]を引き起こす病気で、[症状の再発]という砂漠のような困難に患者を悩ませます。クローン病の治療には、[メサラミン]などの薬剤が用いられますが、その効果は、[症状が落ち着いている期間(寛解)]の維持という点で、まだ十分ではありません。

本研究は、[メサラミン]が、[クローン病の寛解維持]に有効かどうかを調べるために行われたものです。研究の結果、[寛解期間が3か月未満の患者]においては、[メサラミン]が、[プラセボ]に比べて、[寛解の維持効果]が有意に高いことがわかりました。一方、[寛解期間が3か月から24か月の患者]では、[メサラミン]の有意な効果は認められませんでした。

クローン病の寛解維持: 砂漠の旅を続けるためのオアシス

この研究結果は、[メサラミン]が、[クローン病の寛解維持]に有効な薬剤であることを示しています。特に、[寛解期間が短い患者]にとっては、[メサラミン]は、まさに砂漠の旅を続けるためのオアシスとなるでしょう。

メサラミン: クローン病治療の新たな選択肢

メサラミンは、[クローン病]という砂漠のような病気の治療において、新たなオアシスとなる可能性があります。[寛解期間が短い患者]にとっては、メサラミンは、症状の再発を防ぎ、砂漠の旅を続けるための貴重なサポートとなるでしょう。

ラクダ博士の結論

クローン病の治療は、症状の再発という砂漠のような困難に直面することがあります。メサラミンは、クローン病の寛解維持に有効な薬剤であり、特に寛解期間が短い患者にとっては、砂漠の旅を続けるためのオアシスとなるでしょう。ただし、メサラミンは万能薬ではなく、個々の患者さんの状況に合わせて、医師の指導に従い、適切な治療法を選択することが大切です。